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FinalFantasy15の感想

さて、遂にこのときがきた。世界でも有数のメジャー作品の最新作。今年最後のゲーム感想になるであろうものにピッタリだ。

なんだかんだいってクリアしてここ数日は○○ロスという感傷的なものになっている。ただ、遊んでいる最中は熱中していたとはいえ、とても満足のいくものではなかったのだ。ゲーム全体として粗い作りや、もう少しこうなっていればとか、これアレみたいにしたいんだろうけど・・・目につくところ多数。きっと長くなるだろうけど、少しずつ文章として起こしていこう。

■グラフィック
私の中ではこの作品を「バーチャル旅行ゲー」としている。キャラクタたちはゲーム内で旅をしているけど、それに対して云々ではなく、グラフィックが現実と見紛うレベルのところもあった。そういった意味でだ。

実際、こう見ると本当にすごかった。例えばリアル世界で外にいて車を運転する、その際に遠目の自然風景に目を向けると「お、FF15ぽい山だ」とか「確かに現実でもこんな風に見えているよなぁ」とか、そういったゲーム≒現実といえる感覚を持った。

今迄にもリアルだなぁという感覚があったものの、こんな感覚は初めてであり、空気感というのだろうか、遠くのものは霞んで見えたり、ぼやけて見えたりというあたりが"PC版最高設定のthe Witcher3"みたいな海外のAAAタイトルよりも高次元で実現されていたと思う。それこそープンワールドではないので作り込めるであろう"PC版最高設定のBF1"と並ぶほどのリアルさをそこに感じた。補足ですけど、これらの為に数ヶ月前にGTX1060を購入しました。

この評価は日本人がデザインしたであろうセンスというものもこの観点でプラス評価になる要因だろう。久しぶりにオープンワールド的ゲームを遊びながら、あそこにいってみようという気持ちになったものです。これは過去ではPS2のドラクエ8が最後でしょうか。この頃はそういった経験が希薄だったということもありましたので、オープンワールドに慣れた今の状態でこの感想を持つのは素直に感動である。

しかし、遠目はいいものの、草や木などの近めのオブジェクトに関しては雑な作りに見えるものもあり、完璧とはいかなかった。これに関してはどんなタイトルでも厳しいところなのでFF15だからというよりも、今後のゲームの課題だろうか。

人間のモデリングも素晴らしい。特にメインキャラ数人のモデリングは素晴らしく。数年前には不気味の谷なんてものがあったし、今でも感じる作品があるけど、これに関しては感じないでしょう。と言い切れる程。ヒロインであろうルナフレーナはCG映画で微妙だったモデリングと違って西洋人美少女として完璧に近いレベルだ。肌の質感や髪の毛の作りは流石といいたい。

■システム
お使いクエストは別にいいものの、モブハントという対象モンスターを討伐するクエストが問題。複数同時に受けられない等醜悪至極。おそらく技術的な問題なりでできていないのであろうけど、流石にひとつだけしか受けられないのは苦痛である。チョコボに乗りながらアイテムを拾えないといったことも遊んで数分でわかることだ。モーションを作りたくないなら、上を通っただけで拾ったことにするなどの処理でもいい。

■(セミ)オープンワールドゲームとして
このゲームは完全なオープンワールドではない。ある部分ではエリア性だったりと色々と制限のある作りになっている。例えばよくあるオープンワールドの遊び方として、色々なオブジェクトに干渉するというものがある。店に陳列されている品を盗んだり、投げたり、燃やしたり、人に切りつけたり。そういったお遊びの自由度が一切なく、決められたエリアで決められた行動しかできないようになっている部分は作りとして逆に不自然に感じた。海や湖を泳いで隣の島にいけないというのは無理だとしても、落下防止柵みたいなジャンプすると飛び越えている高さを飛び越えられないというのは気になった。これにより橋から眼下に見えている川にダイブするといったことはできないし、目の前に背丈ほどの高さの壁があるとはいえ、よじ登れそうなのに遠回りして、キチンと階段で昇降するという具合に色々と制限がある。

■バトル
RPGなので肝である。ズバリ言ってしまうとあまりおもしろくない。兎に角すべて中途半端といった感じの出来である。ただ全く面白くないわけではない。キャラクタの数倍はあろう巨大な敵と戦う場合は戦況もわかりやすく回避やガード、シフトといった仕組みを使い分けて戦っている感覚がある。ただし、ほぼほぼ小さな雑魚戦である。私はゲームは好きだけど下手だ。なので、ゲームがうまい人には批判点が全くそうではないといえる部分があるだろう。

そんな私には小さな敵達が何をしようとしてきているのか等見極められない。結局攻撃ボタンを押して連続攻撃しながら、わかる範囲で回避をして、気分が変わったらマップシフトをして、やばくなったら味方にコマンドを出してというように適当にやるしかなかったし、それでやっていればなんとなくやっていても簡単になってきてしまい、このままでは開発者の想定外のレベルになってしまい勿体ないと思い、レベリングの類は途中から一切しなくなり、最後の方は敵のレベルが自身を上回ることも多くなったけど、問題は後述するがクリアができた。

どういった条件かはわからないけど、敵の中には白く点滅する(従来のFFシリーズでは攻撃前の表現)というものもいたため、その際は予め準備ができたのだけど、全てではないらしく、条件はわからなかった。これが常にあるだけでもかなり違ったのではないかなぁと思う。

特殊ゲージを使って、味方にコマンドを出した際に自分自身が動けないのは気になった。味方に行動をいい渡すゲージを使っているにもかかわらず、自身はそのアクション後に追い打ちができる程度である。ファントムソードゲージなどの特殊ゲージの減少止まらないのも気になる。この味方による特殊な演出など不要ではないだろうか。

そして、この味方アクションは非常に強力で、使うと使わないでは差がかなり出る。それはいいと思うのだけど、このゲージというものが戦闘が始まる毎に0から溜まるので、出すまでに時間を要する。この際に問題になるのが、バグのせいだろうけど敵がいるにも関わらず戦闘終了とされ、ゲージがなくなってしまう。その後すぐに戦闘開始になるのに、ゲージがスッカカラカンである。逃げているならば兎に角、まだまだ戦いをやる気であるにも関わらずゲージがなくなってしまうのだ。この症状はクリアまで何度も発生したので、バグというよりも仕様にすら感じてしまう程だ。

そしてバランス。これこそが前述した問題になる。序盤こそ良かったものの、私のプレイスタイルでは最後はワンパンでピンチ状態になる。今作はHPが0になったからといって戦闘不能→フェニックスの尾ではなく、一旦ピンチ状態になり、その間は最大HPが減っていく、その間にポーションの類で回復をすると最大HPの減少を止められるという具合になる。何度かピンチになっていき、最大HPが0になったときに戦闘不能であり、フェニックスの尾が必要となる。このHPの管理システム自体は悪くないのだけど、アイテム選択中は時間が止まりアイテムの数も多いのでテンポが崩れる。せっかくのアクション戦闘なのだからどうにかならなかったものだろうか。

本作の魔法については全く理解していないのでなんとも言えないけど、使うのが面倒になるほどには面倒なモノだという認識だ。おそらく通して10回も使っていないであろう。魔法のエレメントを吸収して、それを使って魔法を精製する。その際にアイテムを混ぜたりすれば違った効果も得られたりと色々とできるようだ。しかし、この魔法を使う際はTPSゲームの投擲グレネードのようにどこで発動させるのかの地点指定をさせられる。そこに魔法の玉を投げてそれから魔法が発動する。

更に主人公は4つの武器を使い分けて戦うのだけど、魔法が武器の一つになっておりファイアを装備するだけで武器枠が一つ埋まってしまう、更に更に魔法は回数制である。黒魔法が一つの枠としてファイア、サンダー、ブリザドを装備できるといった具合ならばまだマシだっただろう。

精製が面倒である上に発動するのにも面倒であり、敵はちょこまか動くので落ち着いていられない。さらにひとつの魔法で武器枠をひとつ埋めてしまう。せめて魔法は自動精製の指定が出来たり、簡易発動などが出来れば少しはマシだったであろう。

戦闘の特徴として主人公だけが使えるシフトがある。マップの所定の位置にワープができる、マップシフト、敵に刺してワープができるシフトブレイク、このゲームの醍醐味のこのシステムが面白いのに使える場所が決まりすぎているというのがもったいない。

シームレスに戦闘が始まるとマップシフトが使える場所が見えるようになりそこにカメラを向けてシフトボタンを押しておくとマップシフトしてワープができる。これでいいのか?確かに所定の位置にワープするだけならば、簡素な方法もありだろうけど、”あそこにワープで行きたい”は達成できないのである。色々な壁などにシフトすることができるけど、あそこに一旦シフトしようと思ってもシフトできる場所じゃないから出来ないなんてことは日常茶飯事である。

△ボタンの長押しでマップシフトが行えるが、チョン押しで魔法選択や魔法発動が出来れば少しはプレイフィールとして良かったかもしれない。

このマップシフトを思う存分楽しめるマップがあり、それがゲーム途中で行くことになる敵側の基地のマップである。マップシフトは戦闘中でないと使えないという制限があるけど、この基地にいる間は常に戦闘中であり、最初は隠密行動で敵をステルスキルするためにシフトを使い、最後は敵に見つかったから強行突破という名目で基地全体が戦場になる。その際にマップシフトは使い放題。あちらこちらに飛び回り、立体的な戦いをすることができる。このゲームをやっていて唯一文句なく面白い戦闘であったといえる。

最近のシームレスゲームではつきものであるが、このゲームでも問題になるカメラである。兎に角ひどい。狭いところはいわずもがな、広い場所の森林地帯に行こうものならカメラは最早木しか映していないという具合のときもある。これでカッコよく戦えっていうのは無理だ。

救いようのない評価だが、召喚獣の演出や。魔法の演出などは昔ドット絵やローポリゴンで見ていたりした戦闘が実はこんな風に行われていたというような感覚で見れば、なるほどなぁとなる。

■ストーリー
私はこの作品にあたりストーリーはそれほど楽しみにしていたわけではない、何故ならオープンワールド作品であることを謳う限り、そういった部分には期待できないと感じていたからだ。ただ、事前にCG映画であるKINGS GRAVEは評価が高かったので観てみたところ大変おもしろく、評価が高いのもうなずけたのだった。これを受けてのFF15となるわけだから、期待はしていなくても楽しみにはしていた。残念ながらその楽しみは奪われた。ヒロイン不在どころか途中退場。そして意味不明な最後の最後のエンディング。キレイに終わらせたつもりだろうけど、あれのせいで逆に今後どうしようもなくなったという考えを持った。

ただ、このヒロインは正直私が事前にKINGS GRAVEを観ていたから気に入っていたというのもあるだろう。棒読み(吹き替え版)ながらゲーム中よりも登場シーンがあったから。

と、今書きながら思ったのだけど、私は映画を観ているからルシス王国がどんなふうに滅ぼされたりしたかということがわかっているけど、ゲームだけの人にとってはちょこっとすごい大きいモンスターみたいなのが現れて街が破壊されるCGが流れるくらいでどんな街であるとか、一切わからないのではないか・・・。そう考えると本当にひどい気がしてきた。おそらくだけど、映画の部分プラスゲームで本来は一本であったのではないか。映画は観たけどアニメや他のCGムービーもあるらしく、それらを観ておく前提なのだろうか?

■総評
私はFFシリーズが好きだ。私のゲーム道はFFとあったといっても過言ではないだろう。いや、それは世界中のゲーマーの大多数だろうか。たとえ15がこれだけ酷くたって光るものはあった。10以降は新しいシステムで挑戦し、毎回新しい楽しみを提供してきた。数多くのシリーズが安定した作りをしている中、挑戦的なゲームであることがとても好きだった。

システムも改良すればよくなるだろうし、文句なく世界の冒険は楽しかった。だからこそ、15-2みたいなものを待っている。だけど、エンディングがなんとなーくきれいに終わらせているせいで続編が作りにくくないかということである。そして世界中でかなり売れていないらしくシリーズ終焉が起こりえるレベルである。

今作はゲーム作りの根幹であるディレクターが途中から野村哲也から田畑端という自分に人物に変更されている。野村哲也氏の担当ゲームにキングダムハーツがあり、これも好きな作品ではない。その為数年前にFF15がFF13 versusと最初発表され、映像が出たときも、"はいはいキングダムハーツみたいな面白くなさそうなゲームですね。ジャンプとかふわふわしてて相変わらず軽いし、すっごいつまんなさそう。"と思ったのだった。それから数年してなかなか完成せず挙句、田畑端に変更された。田畑端の作品はその時点で知っていた作品はFF零式のみ。

この作品もわけのわからない話の展開のエンディングと浅い作りをごちゃごちゃしたシステムを盛り込んですごいゲームのように見せているだけに感じられた。戦闘システムは発売前からアクション戦闘で、当時流行っていた某狩りゲーのような印象を与えた。実際は敵の攻撃してくるタイミングで確定キルできるキルサイトを狙うだけのゲームで、使用キャラが10人以上いるのに役立つのは半分程度という恐ろしいほどのクソゲーであり、おそらく実際は評判も良くなかったことだろう。ただし、PSPにしてはグラフィックはきれいでそこだけは評価している。なのでゲーム部分に関してははなから期待せず、グラフィックだけを楽しむということを考えていたので、正直酷かったけど、楽しめたのは事実である。

で、今回FF15が出てから田畑端のゲームをwikipediaで調べてみたところ以下の作品がみつかった。

ビフォア クライシス ファイナルファンタジーVII:ディレクター
クライシス コア ファイナルファンタジーVII:ディレクター
MONOTONE:ディレクター
キングダム ハーツ コーデッド:Coディレクター
ファイナルファンタジー 零式:ディレクター
ザ・サード バースデイ:ディレクター
ファイナルファンタジーXV:ディレクター(野村哲也の後任)

ファイナルファンタジー(ビフォア~に関しては無知なので除く)と書いてあるものとサードバースデイに関して、簡易的に感想を書くならこうだ。すべてグラフィックは褒められるが、ゲームシステムがどれも中途半端なアクション要素を含んでいて、ゲームとしては一切面白くない。である。

クライシスコアは私がPSPと同時に購入したゲームだけど、当時は携帯機でこれだけのグラフィックが出来るなんて、という感想は思った。しかし、戦闘システムは本当につまらなかった。よく覚えていないけどスロットがグルグル回っていて、戦闘システムは取ってつけたような変なアクションということを覚えている。但し、エンディングは良かったという印象。これは色々なところでもよく見る感想です。

こうしてみるとFF15は生まれるべくして生まれた中途半端な作品であることがわかる。たらればの話だけど野村哲也氏がディレクターのままなら、おそらく私は好きではないけど世間の評判では今よりマシになっていただろうということだ。氏は現在FF7リメイクやキングダムハーツ3のディレクターみたいなのでどうなるかはそちら次第ということになるだろうか。

嫌いではないけど、圧倒的につまらない戦闘システムは出来るなら戦闘システムだけはどこかアクションの開発がうまい会社が担当するとか、ディレクターをつけるとかして、それ以外の部分は田畑端が担当するということができていれば、とても良かっただろう。今作はオープンワールドかつシームレスの為、やるとしても線引きが難しかったであろうけど。

今後アップデートやDLCがあるみたいだけど、最後にいききった段階で少しやり直すことだろう。しかし田畑端が担当している以上、また中途半端なものが生まれるのは確定的に明らかである。
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