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これは、紅茶ゲームですか。いいえ、ノベルゲーです 古色迷宮輪舞曲

あなたは紅茶派だろうか、コーヒー派だろうか。

紅茶派ならば、何が好きだろうか。ダージリン、アールグレイ。そこらへんが出てくるところだろう。ちなみに私は紅茶派でプリンスオブウェールズがすきだ。

すっきりとした味で、紅茶特有の味がない、といえば紅茶である必要が無いと思うかもしれないけど、濃い味がいらない朝などにはうってつけだ。一応イングリッシュブレックファーストといわれる名前がそのままで、英国紳士達の朝に飲まれる茶葉も好きなことは好きなのだけど、こちらは若干苦味が強い。

さて、そんな紅茶の話はなかなか出来るものではない。しかしながらそんな紅茶派である私を魅了するのが、本件の古色迷宮輪舞曲だ。このゲームはエロゲーとしてリリースされ、それがCS版としてVITAに移植された、いわゆるギャルゲーといえるものだ。

いろんなノベルゲームがあり、その中で多くの知識を得られるのはノゲルゲームの面白いところなのだけど、このゲームでは、紅茶のお店が舞台になっており、ダージリンやアールグレイといった典型的なものではない、ニルギリやイングリッシュブレックファースト、セイロン、オレンジペコなどの、ちょっと嵌っていないと知らないような茶葉の名前と、その独特の飲み方がでてくるのだ。

へぇ、と感心するものの、このゲームはノベルゲームで、一応ギャルゲーではあるのだけど、死を扱ったゲームのため、常にきゃっきゃうふふという類のものではない。

主人公のもとに現れた少女サキ、彼女が伝えてきた言葉は一週間後に主人公が死ぬという言葉。あえていうならば、悲劇へようこそ、だ。という言葉とともに本題はスタートする。

そして死の運命から脱出するために色々な分岐をたどるというゲームになっている。

このゲームではセーブがない。シーンが小分けになっているのだけど、そこの度にセーブが自動でされる。そして何より特徴的なのは、初めてのものというわけではないけれど、時間を渡り歩いていくというシステム。

私の経験上、428やYU-NOなどで存在しており、恐らくそれ以外の作品でも探せばいくらでもありそうなものだ。しかし、やはりこのシステムは面白い。なんというか、ゲームブックみたいなものなのだ。

そして、もうひとつ特徴的なシステムがあり、言葉を投げるというシステム。結局のところ単なる選択肢を特殊な方法にしただけにすぎないのだけど、違う時間軸の世界を渡ってこないとその投げる”言葉”が足りないということが起こるため、あえて悲劇的なシナリオにすすめてから言葉を入手して、また今いる戻ってくる必要があるなど、少し頭がごっちゃになりそうなシステムではある。

例えばある人物を起こしたいときに”起こす”という言葉が無ければ、先には進めないようになっていて、とりあえず今進めるのはここまでだから、時間を行き来して”起こす”という言葉を発するシナリオにいきましょうという感じ。無理やりではあるけれど、シナリオが惹きこまれるものだから、それほど気にはならない。YU-NOなどでも、襲われたときに、対応する武器がないから武器を拾える世界にいって。。。とかやっていたのを思い出したので、プレイした人からはやはりそういう感想が出てきそうだ。

しかしながら困ったこともある。結局受け付ける言葉は決まっていて、それ以外の言葉の場合は運命量が減ってしまいゲームオーバーになったりする。わからなかったのは、Aさんを無視するとBさんに話しに行くというアドバイスがもらえたときに”無視”を投げるのが正解だったのだけど、”Aさん”という言葉を投げたら、受け付けられなかった。無視をするのではなく、Aさんの相手をする、という事をしたかったからそれを選んだのに、だ。

結局は作者の選んだ言葉しか受け付けないのは選択肢の可視化をなくしただけのように思えてしまうのはマイナス。そして上でも書いたけど、運命量というものがそれぞれ登場人物に備わっており、言葉を間違えたとき、Aさんを無視しなかった場合、Aさんの運命量は上昇するけど、Bさんの運命量が下がるという、好感度みたいなものになっていて、それがゼロになるとある時間の地点まで戻される。

時間をワープできるのだからその間違えたところまで戻ればいいけど、そのワープするのにも主人公の運命量があり、それがなくなると、ゲームの初めからになる。結局また運命量を消費して、先ほどゲームオーバーになったところに戻ればいいのだけど、少々・・・いや、相当面倒だ。はっきり言ってこの運命量システムだけは要らないと断言できる。

今後シナリオでそれが活かされるのならば話が別だけど、今のところ単なるプレイヤーのストレスにしかなっておらず、結局無限に回復することができるのだから何のためのゲージなのかと考えてしまう。

しかし、それでも前に進もうと思うシナリオはなかなかにいい。1週間後に死ぬ、というところから4日目であるのですけど、まだまだ何もわからない。だけど、全体から感じる話のつくりの面白さが好印象だ。
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